CONCEPT

私たちの想い

薬より先に、食を見ました

私たちエール産業株式会社は、弘前で、病院や薬局へ薬を届けてきた問屋です。

その私たちが、いまいちばん気にかけているのは、薬のことではありません。

安く、早く、おいしく。行きすぎた食が、人のからだに無理をさせる。そしてその無理を、また薬で埋め合わせる。この行ったり来たりを、どこかで一度、断ちたい。薬を扱う者として、そう考えました。

だから私たちは、薬のもう一歩手前にあるもの——日々の暮らしと養生に目を向けています。

薬の巻を開いたら、
「薬より食」と書いてありました

薬補は食補にしかず

江戸時代の養生の書に、『養生訓』があります。全八巻。そのうち二巻が、食にあてられています。

私たちが最初に開いたのは、その食の巻ではありませんでした。巻第七「用薬」——薬の使い方を説いた巻です。薬を扱う会社ですから、当然そこから読みました。

そこに、こうありました。

——薬で補うより、食で補うほうがよい。『養生訓』は、これを古くからの言葉として引いています。

薬の巻に、薬より食と書いてある。私たちは、この一行の前で長く止まりました。

食にまつわる写真

元気は生命の本也。
飲食は生命の養也。

では、その食を、私たちはどう考えればよいのか。同じ本の食の巻は、その書き出しに、こう置いています。

いのちの根本にあるのは、もとより備わった力。飲むことも、食べることも、その力を養うもの。

薬の巻には「薬より食」と書いてあり、食の巻は、書き出しの一行から食の話でした。三百年前の本は、そこまで食のほうを向いていました。

薬ではなく、食のほうから始める。そう決めたのは、この本を読むより前のことでした。順番は、こちらが先です。

『養生訓』貝原益軒。正徳三年(一七一三年)刊、著者八十四歳のときの書。全八巻のうち二巻が食にあてられています。「薬補は食補にしかず」=巻第七「用薬」(古くからの言葉としての引用)/「元気は生命の本也。飲食は生命の養也」=巻第三「飲食上」の巻頭(同じ一条の後半にあたる対句)

足さない。そして、選ぶ。

余計なものは足さない。
必要なものは、青森から選ぶ。

私たちの商品には、この二つしかありません。

足さないもの

グラスに注がれた牛乳
乳製品
麦畑
小麦
スプーンにのせたグラニュー糖
白砂糖

選ぶもの

青森の畑で採れたもの。そして、からだに必要だと私たちが判断したものだけを、必要なぶんだけ。

足さないだけなら、ただの引き算です。引いたぶん、何を選ぶかで、その商品の値打ちが決まる。だから私たちは、選ぶほうに手間をかけています。何を入れるかを決めるのに、何ヶ月もかけた商品もあります。

青森の畑と、採れた野菜や果実

お米を、当たり前に

炊いたごはんは、長いあいだ、日本の食事の中心でした。けれどいつのころからか、その出番は、少しずつ減ってきたように思います。

私たちが目指すのは、いつもの献立に、自然とお米のある暮らしです。ごはんとしてだけでなく、米粉を使った食品としても。

食べることは、日に何度もくり返すものです。だからこそ、その何気ない一回を、大切にしたいと思っています。

有備無患

ゆうびむかん

備えあれば、憂いなし。私たちが掲げている言葉です。
では、何に備えるのか。私たちの答えは、日々の食です。

まず、身近な一皿から。ここから始めます。